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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年04月19日

代用コーヒーを作ってみた その3

さて、代用コーヒー最終回はお手軽簡単なパンで作れるコーヒーです。

これは米海軍などが補給が長引いてコーヒーが切れた時に作っていたようです。
代用というよりもちょっとした生活の知恵みたいなやつですね。


まずはパンをトースターに入れてタイムカウンターを目一杯回してあげます。
そしてこのように真っ黒になるまで焼いてあげます。
※炭になるまで焼いてしまうと炭臭くなります。ちょっとむずかしい表現ですが、黒焦げまででOK、それが炭化する前にやめてください。


表面を包丁でこそいで焦げた部分を剥ぎとって粉にします。
コーヒーミルもいらないかららくちんですね。


これをドリッパーで漉して出来上がりです。
今使っているのはこういう紙で出来た使い捨てドリッパー。

通常のドリッパーだと匂いがついてしまって実際のコーヒーを入れるときに困るのでおすすめです。
特におうちの人がコーヒー好きな方の場合は別のものをつかったほうがよろしいでしょう。


味はなんと言いますか......焦げたお湯の味がします。

まぁ、いままでの代用コーヒーと同じような味なんですけど、大豆やたんぽぽと違って香りが全然ないので最も「焦げたお湯」感覚が目立つと言えましょう。

見た目だけは真っ黒なので、こういうものを飲みながら「あーあ、一体いつになったら港につくんだろう....」って嘆いている水兵気分に浸れますのでぜひ一度お試しください。
  


Posted by さめ ひろし  at 09:03Comments(3)代用食

2015年04月18日

代用コーヒーを作ってみた その2

前回の大豆コーヒーにつづいていくつかの代用コーヒーを作ってみました。

まずはたんぽぽ。
ドイツの代用コーヒーとしては最もポピュラーです。
戦後東ドイツでも飲んでいたり、戦時中もかなり飲まれていたらしく、従来たんぽぽなど茶などを飲む習慣がコーヒーに置き換わったという感じもあるかもしれません。

実は市販もされていますがまずは作ってみます。

作り方は手間はかかりますができないことはありません。


まずは土手などで


たんぽぽの根を掘り出します。


よ~っく洗って5ミリ位に切ってから数日間干してカラカラにします。
乾かしてから切ってもいいのですが、硬くなると大変なので先に切ったほうがいいかなぁー


フライパンで焙煎。ここは前回の大豆と同じです。


鍋で煮込んで作ります。
だしを入れる「だし袋」なるものが市販されていますので、それで自家製ティーバッグを作ると後片付けが楽です。


もちろんそのまま煮込んで茶こしで濾しても大丈夫です。


ドリップではここまでの濃さは出ませんが、煮出し形式ではコーヒーみたいな色になります。
前回の大豆も煮だしたほうがいいみたいですね。あれはドリップ詰まっちゃうし。

お味の方は大豆と同じような感じの味ですが、向こうのほうは大豆の香りがするのでちょっとほっこりしています。
でも、こちらも上手く焙煎すると麦茶のような感覚の香りがします。


正直なところ大量のたんぽぽを掘り出す手間、乾かして焙煎する手間と安定した焙煎なんてことを考えるとそれほど高いものではないので市販品を購入して煮出して入れることをおすすめします。
※当時も煮出してコーヒーを淹れるのが一般的でした。

ちなみにこれで700円くらい。
ティーバッグタイプなどいろんなタイプが売っています。amazonでも買えますが自然食品的な店で「ノンカフェインコーヒー」として販売されています。

健康に気を使うふりをしてドイツ軍リエナクトができるなんていい時代になったもんですねぇ。
  


Posted by さめ ひろし  at 13:57Comments(0)代用食

2015年02月15日

代用コーヒー作ってみた

ちょっと報告が遅くなったのですが、節分の豆を見てるうちにムラムラしてきて大豆で代用コーヒーを作ってみました。

ドイツは結構コーヒー好きなんですが、戦時中は深刻なコーヒー不足で代用コーヒーが結構飲まれていたようです。
ドイツではたんぽぽコーヒーのほうがメジャーみたいですけど、今回は手に入りやすかった豆から作成。

生豆、節分用の炒った豆と2種類から作ってみたのですが

炒った豆だともともと火が通ってますから比較的早く作成できます。この状態で40分位。


個人的におすすめなのは生豆。出来上がりもなんかこっちのほうがコーヒーっぽいです。


でもなかなか火が通らないのが難点です。


一時間以上かかったですかね?なかなか疲れました。

こういう作業をやるときに問題なのは我家のキッチンには「空焚き防止機能」がついてるもんで、勝手に調整して火力が弱くなっちゃうんですよねぇ。
やっぱカセットコンロのほうが良かったかなぁとか考えながらひたすらフライパンを振る一時間でした。

注意して欲しいのは空焚きはテフロンコーティングのフライパンを一発でダメにします。
こういう時のために捨ててもいいフライパンをひとつとっておきましょう。
家庭にあるテフロンコーティングを使うとかなりの確率で家族ともめることになるので注意してください。


炒った豆を砕きます。
この時はすり鉢を使いましたが、あまりにもきついのでコーヒーミルを購入しました。
2000円くらいで手動のがありましたのでイベントで引くのも楽しいかなー。


あとは普通通りにドリップで入れます。
豆のほうがキメが細かいのか、えらい湯の通りが悪いです。
この当時は煮出して作るのが一般的だったのでドリッパーで入れるよりも煮出して茶こしで漉したり、ティーバッグをつくって煮込んだほうがよさそうですね。


通常のコーヒーとの比較がコレ。
通常のコーヒーよりも数倍かかるイメージですね。


いれてみて意外なのが「思ったよりコーヒーっぱい」飲み物が出来があります。

しかし、コーヒー豆ではないので大豆の香りがするのが面白い。

味の方も「おもったよりコーヒーっぽい味」がします。
うーん、コーヒーの苦味ってようは焙煎した時の焦げの味なのね。

生豆のほうがよりコーヒーっぽい苦味なんですが、これが焙煎の差なのかそれとも豆の特性なのかはもう少し研究の余地がありそうですが、個人的には生豆のほうがいい感じに仕上がりました。

当たり前ですが、大豆なのでノンカフェインです。
お腹に優しそうですが、飲んでもコーヒー特有の「飲んだ感」がないのはカフェインのせいでしょう。

たぶん、本物の珈琲を混ぜてしまえば結構いけるかもしれない。
あるいは「コレはコレであり」な感じのコーヒーでした。

という訳で今回は大豆からできるコーヒーをお届けしました。

今週は土手に出向いてたんぽぽの根を掘り起こしています。
うまくいけばそのうちダンポポコーヒーもお届けできると思います。

それでは!

  


Posted by さめ ひろし  at 22:05Comments(0)代用食

2014年11月24日

一人製パン中隊計画

ウィンターフロントに参加された方お疲れ様でした。

今年はいろいろと料理を作って遊んできました。


いろいろと忙しかったのでいっそのこと現地でつくろうと今回は現地でコミスブロートにチャレンジ。
前回やったときとは違ってパン種は持ち込むとか結構改良してみました。


車の中はそこそこあったかいのでこねたものを車の中で発酵させたもの。


焼成はダッチオーブンを導入。壁は防火と風除けです。
こうやって上下で加熱するんですね。
炭火でやるのが一般的ですけどカセットコンロとバーベキューの着火墨を使用。
墨いれとか必要ない簡単なやり方ですが、短時間であればこれで問題ありませんでした。


ちょっと温度が高めだったようで表面がいつもよりカリカリになりましたがかなりいい感じです。


こんな感じで現地コミスブロートが完成。


あとはデデ肉V5。「豚肉がなくなっていたときの代用肉なんだから保存用の肉ではないか?」説を採用して保存用の塩豚を作成してそれをベースとして作成しました。鱈の干物が乾物屋でなかったためこまいの一夜干を焼いて代用(代用肉の代用か 笑 )。
代用肉とは思えない美味に仕上がったりしました。

黄色いのは現在実験段階の米国の糧食研究のシリーズのコーンブレッド。
フライパンで作成したのですが、ちょっとふくらみが足りないのでこの辺はもう少し研究が必要。


朝食はカーシャとジャーマンポテト。


ジャーマンポテトはもともと「前日にふかしたジャガイモの残りを使って作る料理」なので、出発前にゆでておいたものを使用。
農家などでは卵でとじるのもよくあるらしいので卵もつかってみました。
ザワークラウトは前日のシーの残りなんですが、シーの写真取り忘れてたわ。

いろいろとできて満足でした。


  


Posted by さめ ひろし  at 07:58Comments(2)コミスブロート

2014年09月30日

デデ肉を食おう!


 今日はドイツの糧食を知る上で(特にWWⅠ)非常によい資料となる「カブラの冬(人文書院)」からレシピを引っ張ってきましょう。
 とてもレシピが引っ張れるとは思えない表紙ですが、まぁ、そこはクッキングナチなんで(笑)。

 ドイツは2回の大戦を経験しているが、実はベルリンが瓦礫となってしまったWWⅡよりもWWⅠのほうが食糧事情はよろしくない。
 WWⅠは後方の食糧事情の崩壊から敗戦になってしまったのである。
 で、WWⅠの悲劇を繰り返してはいけないからわが政権に投票を!って感じで勢力を伸ばしたのがナチスなのだ。

 そういう事情からWWⅡのベルリンの食糧事情というのは結構ぎりぎりまで一定水準を保っていたのである。

 逆にWWⅠは戦争による物資不足に加えて、飢饉と政府の後手後手で誤った政策から洒落にならない飢餓を体験しており、この歴史は「カブラの冬」と呼ばれているのである。

 今回取り上げた「カブラの冬」は題材のとおりこの飢饉がよくわかる本だ。
 そしてこの本にはさまざまな代用食料が載っている。

 今回はその中から「De De Fleisch(デデ肉)」という肉を紹介したいと思う。


 WWⅠのドイツはとにかくものがなく、肉類も不足している。
 まぁこれは「豚に餌を食べさせて肉を作るよりもその飼料となるものを食べたほうが国民が飢えなくてイイ!」というかなり乱暴な政策を実施しちゃって肉不足になったという失策のせいでもあるんだが......

 そんな肉不足の1915年。魚肉よりいい感じの代用肉として「De De Fleisch(デデ肉)」が紹介されている。
 これは干し鱈と豚肉の合成肉で、スパイスと脂を混ぜ込んで作られており、フライパンで焼くと香ばしいにおいが満ち足りた気分なれるということらしい。どれくらい満ち足りた気分になるのか?今日はデデ肉を作って食べてみよう。
 ただし、カブラの冬にはレシピは載っていないのでこれはあくまで創造的なデデ肉であることは了解してほしい。

 まずは干し鱈を水につけてやわらかくする。
 代用肉なので鱈の風味はなるだけとっておきたいので水を替えて1日以上水につけておく。

 これが丸一日漬け込んだもの。すっかりやわらかくなっているので指でほぐしておく。

 次に豚肉。包丁でたたいてこれに鱈を混ぜ込んでさらに包丁でたたいて豚に絡めていく。


※ミンチでやればいいやんって思うかもしれないが、実はこの前にミンチでやってみたが単なる鱈ハンバーグになってしまったので今回はあえて肉をたたいてつくってみた。


 ここでスパイス。胡椒とナツメグ、それに刻みにんにくを入れて少しでも魚くささをとってみる。


 つなぎとしてポテトサラダの元(粉末ジャガイモ)を加え


 ラードを練りこんで肉っぽくする。

※つなぎなら小麦粉って考える人もいると思うけど、このときのドイツじゃ小麦粉は貴重品。
 基本をジャガイモで増量して小麦粉はほんの少しにした。
 あと、ラードはこのころバターの代わりにパンに塗るくらいの一般的なアイテムだ。


 型に入れて冷蔵庫で冷やし固めて完成!


 早速軽く脂を引いて焼いてみましょう。


 わずか130gの豚肉がなんと約300gまで増量できました!すごいすごい!
※2014年現在の材料単価はどう考えても豚肉のほうがお安いですがそこを考えてはいけません。

 早速いただいてみましょう。


 味は......「鱈の入った豚肉」の味がします(苦笑)。

 ドイツの主婦がどれくらい満ち足りた気分になれるかどうか不明ですが、もう少しにおいが抑えられそうなスパイスやソースを使った法がよかったかもしれません。

 干し鱈が豚の3倍位するので何を節約してるのかわかんなくなっちゃう料理ですがWWⅠのドイツ人気分でぜひ1度作ってみてください。


















  


Posted by さめ ひろし  at 02:09Comments(4)代用食

2014年09月07日

おしらせ


コミスブロートの作り方をver3に改定しましたのでブログに掲載しているレシピも改定しました。

写真はほぼそのままですが、以前のものに比べて作りやすく、酸味がきいたものが作成できます。

また、レシピの分量も当時の兵士たちに一日分として配給されていた700g程度のものが作成できるようにしておりますのでぜひチャレンジしてみてください。

旧レシピで作成されていた方は改訂版を再度見てみてください!

  


Posted by さめ ひろし  at 09:29Comments(0)コミスブロート

2014年08月20日

委託販売開始しました

夏コミも無事に終了しました。みりさば編集部に来ていただいた皆様まことにありがとうございました。

引き続き、クッキングナチ3はCOMIC ZINさまにて委託販売を行っております。
http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=21065

興味のある方はこちらをよろしくお願いします。


  


Posted by さめ ひろし  at 01:17Comments(2)同人誌

2014年08月01日

コミックマーケットに参加します!


先週になりますが、夏コミ用の新刊を無事に入稿してきました。

スペース番号はコミックマーケット86「(金曜日)西く05a みりさば編集部」なんでよろしくお願いします。

いつもレイアウト的にはかなりぎっちぎちでA5でぎゅっとした紙面づくりは個人的にはすきなんですが、そろそろ読みづらさのほうが前面に出てきてるので次回あたりからはB5を真剣に検討しないといけないところ。あと、自分でも最近ちっこい字はみづらいw。

内容的にはいつもの小ネタを細かく紹介していくスタイルで「ためになりそうだが資料性がない」ところを目指しております。
パラパラと読んで、なるほどへぇと思いながら、最後にちょっと圧力鍋が気になる本を目指しております。

銃は1ページも出てきませんが、飯ごうが数ページに1度必ず出てくる素敵な本ですのでよろしくお願いします。

頒布物は前回、既刊がほとんどはけちゃったのでクッキングナチ2/3と過去在庫がほんのちょっと。
もしかしたら委託があるかもしれませんのでそちらはあればまた紹介します。

  


Posted by さめ ひろし  at 06:38Comments(0)同人誌

2014年04月29日

コミティア参加します!

告知が遅くなりましたがコミティア108に「X35B みりさば編集部」で参加いたします。

新刊はライ麦パンレシピの決定打!

「コミスブロートとえんどう豆のベーコン添え」の非常に細かいレシピ本になります。

前から細かいレシピ本を出そうと思っていたのですが、クッキングナチの方でやると本がレシピで占領されそうなので分離して発行します。

コピ本なんで部数に限りがありますがお立ち寄りの方は是非!  


Posted by さめ ひろし  at 22:50Comments(0)同人誌

2014年02月16日

あってるというかなんというか.......


CMとしてはかなり正しいのですが、ミリブロの広告にこういうのはどんなもんかと.....

まぁ、このブログの方向性としてはコレなんですが、さすがに独立開業はしませんよwww。  


Posted by さめ ひろし  at 21:13Comments(0)

2014年01月13日

ライ麦パン独ソ戦!

さて、今回はコミスブロートから少しタイムスリップして(コミスブロート自体がタイムスリップでもあるんですが...)もう少し古いライ麦パンを作ってみましょう。


 これはボロジンスキーというライ麦パン。
 ロシアのライ麦パンとして有名なパンでナポレオン軍とロシア軍の交戦したボロジノ村が発祥という説とモスクワ発祥の説がありますが、1930年代にはこのパンがモスクワで作られていたのは間違いないようです。
 そう考えると第二次世界大戦中でもこういったパンが支給されている可能性があるのが興味深いところ。
 その辺のデータも調べたいところですが、今回はまずこのレシピで作成してみましょう。
 
http://fukuma.way-nifty.com/fukumas_daily_record/2013/12/post-14e8.html
今回はクッキンナチがきっかけで知り合えた福間晴耕さんのブログのレシピを参考に作ってみました。
上がホシノ天然酵母を使って4時間位醗酵させたもの。
下が生イーストを使って1時間位で醗酵させたもの。

イーストのほうが成功率は明らかに高いが、甘みとコリアンダーの絡む複雑な味わいはホシノのほうが格段に上である。
昔のロシアでは各家庭でパン種を保持していたと聞くので天然酵母のほうが味的にも妥当だろう。

このへんの美味い作り方なんかも研究していきたいところですね。
コリアンダーの香りとライ麦だから酸味があるとおもいきや、複雑な甘みのあるこの味は癖になりそうです。

http://roshianow.jp/articles/2012/11/19/39997.html
参考:ロシアNOW


 お次は第一次世界大戦のころにドイツで食べられていたKKパンというライ麦パン。
 小麦どころかライ麦も怪しくなった第一次世界大戦中に食料確保のためにドイツは様々な代用食を考案していった。
 牛乳に水を入れて水増ししてみたり、干し鱈と豚肉を混ぜて油とスパイスで肉っぽくしてみたりと様々な物が水増しされていたのである。

 そんな中で出てきたのが「Kriegsbrot(Kパン)」というパンである。KパンのKは「Kriegs(戦争)」という意味と同時に「Kartoffel(じゃがいも)」という意味も含んでいる「戦時パン」という穀物以外のものが混入されたパンが作成されていたのだ。

 当初は10%のじゃがいも粉が混入されていたKパンだったがが、物資不足がひどくなってくると20%もじゃがいも粉が混入されたKKパンというものも市場に並び始め、英国人の政治家から「ドイツ人はパンにじゃがいもを入れてまで戦っている!」とビビられたらしい。

 代用というくらいだから味はすこぶる悪く、「グレーテルは道すがらパンを落としていきました。小鳥がコレを見つけましたが食べなかったため二人はお家に無事に帰れましたとさ。本物のパンだったら小鳥に食べられていたところだったけどKパンで良かったね!」なんて冗談があるくらいだったという。

 今回はマッシュポテトの素を20%ほど混入してみました。
 捏ねているとライ麦のパン種の酸味とマッシュポテトが混ざり合ってなんか釣り堀の練り餌みたいな匂いになってしまい、先行き不安になりましたが焼くとこの釣り堀臭い匂いはなくなった。ああ、よかった。
 無事に焼きあがったKKパンだけど、味は噂のようにひどいということはない。
 食感が少し柔らかくなって崩れやすくなってるが、ライ麦パンの硬さにがっかりしてる人にとってはむしろ朗報だ。
 今回はマッシュポテトの素を使ったが、ゆでたじゃがいもを冷まして使うとじゃがいもの風味が重なってむしろいい感じのパンになるといってもいいくらいだ。


 通常の小麦粉でも作ってみたが柔らかさが増してふっかふか。食べてみるとじゃがいもの風味が全体に混じってむしろおすすめしたいくらいの美味さである。 

 第一次世界大戦の飢餓の時代は物が極限までなく、じゃがいももろくなもんじゃなかったと記録にあります。
 半ば腐ったじゃがいもを洗ってそのまま食用にしていたなんて話もありますからじゃがいも粉の酷さはそりゃひどかったんでしょう。
 鳥も食べないという当時の味は、現在の材料では再現は難しいのですが、まずいじゃがいも粉ってのもなかなか探しづらいものですねぇ。

 ちなみに、現在のKKパンのコストは2014年現在で小麦粉がキロあたり300円弱。ライ麦が750円くらいでマッシュポテトの素が700円。
 キロあたり150~200円のじゃがいもをゆでて潰した場合のみコスト減になりますが、それ以外だとまったく節約にならないのが残念なところです。
 当時の貴重品の小麦なんて今一番安い穀物だもんなぁ...とほほ(笑)。

参考:人文書院「カブラの冬」
  


Posted by さめ ひろし  at 00:57Comments(0)パン作り

2014年01月05日

現在のコミスブロート

http://10.studio-web.net/~phototec/ 「THE戦闘糧食」さんのサイトの

http://10.studio-web.net/~phototec/dizbred4.htm
ドイツ軍試食レポートを見ていて現在でも缶詰でコミスブロートが配給されているのを発見しました!

配給量は一日用のレーションで500g。第二次世界大戦時よりも少なくなっているようですが、缶詰とはいえ今でもコミスブロートが支給されていますっていってもいいみたいですね。

で、よく見ると缶に「Roggenschrotbrot」って表記されています。
以前にライ麦の配合率
http://kommissbrot.militaryblog.jp/e484338.html
でも紹介しましたが、ドイツではライ麦の配合比率で名称が決まっています。

実はコレにはもう少し細かい内容が決まっており、名称によっては配合比率以外にも挽き方の内容、焼き加減なんかもわかるようになってるんですね。

詳細はこの辻調グループの総合サイトに有ります
http://www.tsujicho.com/column/cat659/post-193.html
が非常に参考になります(いやもうこのコンテンツ永久保存っすよw)。

で、今回のドイツ軍のレーションには「ロッゲンシュロートブロート」って表記されていますから、現在のドイツ軍は「90%以上の『粗挽きライ麦』を使用したライ麦パン」が配給されているということがわかります。

ライ麦90%って結構ハードル高いかもしれませんが、現用ドイツ好きの方は是非ロッゲンシュロートブロートにチャレンジしてみましょう。

  


Posted by さめ ひろし  at 00:30Comments(0)コミスブロート

2013年12月02日

フィールドキッチン的料理とはなんぞや

※参考サイト
http://steiner.web.fc2.com/index.html (STEINER様のホームページ)
http://steiner.web.fc2.com/uni/h/h04/h04a.html (ドイツ軍の糧食)
を参考にさせていただきました。



さて、前回お話した「フィールドキッチン的に料理を作る」の話です。

今回はフィールドキッチンのお話です。
フィールドキッチンを検索で調べているとプラモデルのほうが良く出てきますね。今回の話はモデラー方のほうが詳しいかもしれません。


さて、これはサムズミリタリヤさんのイベントに持ち込まれた海洋堂さん所有のフィールドキッチンです。
※ただし、この車両は実はドイツ軍のものではないです。

日本式にいうと野戦炊事車ことフィールドキッチン。要は野戦で調理ができる車両です。
ここ数年で災害時に温かい食事を供給できる装備としてTVでも紹介されるくらい知名度が少しあがりました。
どうしてもミリメシというとレーション系が話に出てしまいますが、前線で温かい食事を供給できるというこういう車両や料理を調べるのも結構ワクワクします。

フィールドキッチンというとドイツ軍のものが非常に有名ですが、結構いろいろな国が作っています。

大体のフィールドキッチンに共通していることですが、中央に大きな釜があります。
これは圧力釜(圧力鍋)で、高圧で料理することで短時間で作成できるという特徴があります。
その他にドイツ軍のフィールドキッチンはオーブン、レンジ、コーヒー鍋が装備されていました。

レンジといっても電子レンジじゃないですよ!
この頃の燃料は石炭とか薪なので今のように安易に炎が出るガスコンロがありません。

石炭の熱で調理する加熱調理器がレンジ。魔女の宅急便に出てくるような石炭オーブンの上の部分のようなものを連想してくれればいいでしょう。

つまり、ざっくりと割りきってしまうと「コンロ」「圧力鍋」「オーブン」「コーヒーポット」の4つのアイテムがあればドイツ軍野戦料理ごっこができるというわけです。


皆さんのご家庭に圧力鍋はあるでしょうか?
こいつがあればいろいろとご家庭の台所でドイツ軍ごっこができてしまいます(笑)。

屋外でも使えますから野戦料理も幅が広がりますので楽しいですよ!

  


Posted by さめ ひろし  at 02:23Comments(4)ドイツ料理調理器具

2013年11月30日

えんどう豆のベーコン添えをつくろう!

さて、ライ麦パンは無事に出来たでしょうか?
はじめはうまくいかなくても徐々に慣れてきます。
そして味の方も癖になってきて時々猛烈に食べたいくらいになってきますので是非チャレンジしてみてください。

さて、今回はパンに合うステキなおかずを作っていきましょう。


第一回目はドイツ軍の歌にもなっているあの料理「えんどう豆のベーコン添え」です。

「今日も埃塗れになって働いて
骨がいうこと効かなくなった
そしてまたもやどやされた
だったらご馳走で自分をもてなそう
教練とか糞みたいな戯言の後には
野戦炊事車で作られた
エンドウ豆のベーコン添えがあるんだ」

http://gunka.sakura.ne.jp/mil/erbsen.htm(世界軍歌全集さまより転載)

日々の訓練後に、戦争中の防空壕の中で、そして戦死してしまっても天国で食卓にのるのはえんどう豆のベーコン添え。そんな日常の常食であることを歌った歌がこれです。
実際に当時、ドイツの一般家庭でもおなじみのメニューだったようですが、軍隊の糧食としても頻繁に出てきたメニューでした。
また、この歌詞から分かる通り、野戦炊飯車(フィールドキッチン)で頻繁に作られていたこともわかります。

今回は、このドイツ軍おなじみの料理を作って文字通りドイツ軍気分を味わってみましょう。
ライ麦パンと違って非常に簡単ですのでパンめんどくせぇなぁって思った人も是非チャレンジしてみてください。


材料
えんどう豆の缶詰 1缶(400g)
ブロックベーコン 40g
玉ねぎ      1玉
油   大匙1
水   少々
塩   少々
砂糖  少々

作り方
フライパンにベーコンとみじん切りにした玉ねぎを軽く油で炒めます。
玉ねぎが柔らかくなってきたら水切りした缶詰のえんどう豆を入れ、軽く水を入れ、蓋をして蒸して完成です。
蒸し時間は弱火で20分程度。えんどう豆が多少水分を持っていますのでほんの少しで結構です。
焦げ付かないように注意してください。
※写真の物は大鍋で作成しているため水がやや多めになっています。

ベーコンはブロックベーコンのほうが断然美味しいですよ!

チョー簡単なこの料理ですが最大の問題はえんどう豆の缶詰がなかなか手にはいらないという点です。
えんどう豆の缶詰を調べてみると

「はごろも」「天狗印」「フィアマ(外国製)」と3社くらい、あと小さめのグリーンピースの缶詰とか「冷凍グリーンピース」、それに「乾燥豆」なんてのもあります。

ここで気になるのが「グリーンピースとえんどう豆って同じ???」って思われるかもしれませんが、実は「別種だけど同じ扱い」なんです。
実はえんどう豆の未成熟なものがグリーンピースなんで厳密には別の種類になるんですが、販売されているものをみると「えんどう豆(グリーンピース)」なんてかいてあります。
これは缶詰界では偽装ということではなく、ほとんど同じ扱いみたいですね。

で、じゃぁどれでも一緒かというとそうでもなく、はごろもは固く、天狗印のは焼売に使うようなものですから色が濃くてやや固め、冷凍は緑が濃くて乾燥豆はおもいっきり硬い。

別に食べられない硬さではないのですが、主食のライ麦パンがすでに硬いので、付け合せとしておかずも硬いと相当つらい。
えんどう豆のベーコン添えwithライ麦パンとしてはあんまり向かないと思います。


で、色々と作ってみましたがフィアマ(Fiamma)のベスビアーナのえんどう豆の缶詰がベストです!
※でも、これのえんどう豆がなかなかうってないのよ。とほほ。他の種類のは結構あるんだけどなぁ.....

これで作ったちょいと柔らかいえんどう豆のベーコン添えを飯盒にもって是非食べてみてください。
硬いライ麦で疲れた口にこの柔らかいおかずがマッチして非常に美味しいです。
ああ、こりゃえんどう豆のベーコン添えがあれば幸せだーw。

今回はフライパンで作りましたが本格的にフィールドキッチンと同じ感じで作ってみても楽しいですよ!

「え?フィールドキッチンと同じとは何か?」っていう話は次回に続きます。

それでは!  


Posted by さめ ひろし  at 17:32Comments(2)ドイツ料理

2013年11月17日

ライ麦パンを作ろう(詳細編)


コミスブロート(ライ麦パン)作成の詳細版です。
このレシピで当時兵士たちが一日に配給されていた700gのパンが作成できます。

前回は文章多めの説明でしたが今回は写真多めでわかりやすくしています。
※2014年9月7日 レシピをver3にするため材料の分量と文章を変更しました

実際に作るときのイメージにしてください。

●用意するもの
 イースト菌(スーパーなどでうってる3gパックのドライイーストが便利)
 ウルマフォルサワー      40g
 ライ麦粉(粗挽きがお勧め) 380g
 小麦粉              35g
 グリーンレーズン        20g
 100%りんごジュース     350g
      あるいはりんご    2個
 塩                  5g
 ラード                適量
ラード撮り忘れてますなw


雑菌が入らないように用具は熱湯消毒


リンゴはすりおろしたあとに


だし袋などに入れて絞ってカスは捨てます


350g位になるように水を入れて調整します。
※手間がかかるので最近は100%りんごジュースを使用しています。
 りんごを使用するのであれば紅玉などを使ってみるとちょっと酸味が変わって面白いです。

グリーンレーズン20gはそのまま入れてください。
※砕いてそのまま生地に入れていましたが、Ver3では発酵後に取り出します。


ウルマフォルサワー40gを入れる。
※酸味がりんごから十分にとれることがわかったのでヨーグルトを入れるのを廃止しました。


ライ麦60gを先行で入れる。


イーストを入れてよくかき混ぜる。


ラップをかけて


隙間が開かないように輪ゴムで止める。
発酵時間が長いのでしっかりとめましょう。


25~30度くらいのところで醗酵。一時間くらいでこんな感じ


独特の醗酵の香りがして、泡がたちはじめたら醗酵はうまくいっています。
醗酵がはじまらない時は室温の高いところにおいたりして環境をかえてみましょう。
※あと、イーストを入れたかどうか今一度確認してください(笑)。


一晩たったらこんなかんじです。


泡が落ち着いてきたら発酵完了。
※通常はは木曜日の夜に作業を開始し、土曜日の朝から作っております。時間としては36時間おいていますが夏などの発酵しやすい環境では8時間程度で発酵が終わることもあります。


また道具を熱湯消毒します。


粉を入れる前に醗酵のときに入れたレーズンを取りだします。つぶしてエキスだけはボールに戻します。
大まかに取り出したら塩5g、ライ麦320g、強力粉35gをいれて。


ヘラでかき混ぜます。


まとめたらボールの中でよく練ります。


ここからパンこね台で本格的にねります。


パン生地を広げると取り外し損ねたレーズンがあったらつぶしてエキスだけ生地に残してはずします。


台に擦り付けるようにこねたらカードでかき集めてまた丸くして練りこみます
※水分が多くてベタつきがとれないときはパン台にライ麦を振りまくように足して調整してください。
※生地が硬く、パサパサするようであれば、手に水を付けてそれでこねて調整してください。
 直接水を入れたりすると一気にべたつくので注意してください。
※水分が少なすぎると硬くなります。水分が多すぎると中が生焼けになります。


粘りが出てきたらパン台に軽く叩きつけて粘りを出します。
ただし、強力粉より粘りがないのであまり強くたたきつけると飛び散るので注意してください。


なんとなくまとまってきたら丸くまとめて2次醗酵させます。


発酵時間は40分。今回はオーブンの醗酵モードで35度でやりました。


これくらい醗酵で膨らみます。生地の質感も変わってきます。


いよいよパン型に入れていきます。
オーブンはここから余熱を開始しておくとタイミングがあっていいでしょう。
余熱温度は180度です。


パウンドケーキ用の型にラードを塗ります。
※バターとかショートニングでもOKです。


一度ガスを抜くので押さえつけながら棒状にして。


型に入れて。


ヘラで形を整えます。


こんなかんじでちょっと山形に仕上げてあげるときれいにできます。


上面にライ麦をふりかけてお化粧をしたら準備完了。
ふすま(ブラン)をかけてもいいですね。


10分~20分程度待つと生地がさらに発酵して若干膨らんで丸みを帯びてきます。
いいかんじになったらオーブンに入れて180度で30分程度焼いてください。


完成です!


はじめのうちは串を刺して生地が生焼けになってないかをチェックしてみてもいいでしょう。
オーブンにはそれぞれ癖があります。中が生焼けになるようであれば焼き時間を10分程度長くしてみてください。
それでも改善されないようであれば水分量を少し減らしてみてください。


そのまま常温でおいて冷まします。
下にすのこのようなものを引いて通気の良い環境を作ってください。
今回は揚げ物の台の上に乗せてあります。

出来立てよりも半日以上まってからが食べごろです。日によって味が変わるのもまた味わい深いですね。

当時はこれを2回に分けて食べていたようです。

いかがでしょうか?うまく出来ましたか?
さぁ、ドイツ軍気分でライ麦を味わってみましょう。
  


Posted by さめ ひろし  at 23:27Comments(4)コミスブロート

2013年11月15日

ライ麦パン作成② 「ライ麦パン種を作る」

さて、発酵は無事に進んでいますでしょうか?

前回作成したパン種(サワー種)が一度泡立って、その泡が落ち着いてきたら発酵終了です。
泡立ちが全くなかった場合はこの次の工程で成功する可能性がかなり低くなりますので、発酵工程で何も起きない場合は温度調節をするか今一度やり直してください。

さて、無事に発酵が落ち着いてきたらいよいよライ麦パンの作成です。

前回作成したパン種に塩5g(1%程度)を入れてかきまぜ、そこにライ麦を200gと強力粉40gを入れてヘラでかき混ぜます。

生地がまとまってきたらボールからだし、こね台の上でこねていくと徐々に粘りが出て生地ができてきます。
こねている時に潰したレーズンやリンゴのカスが気になるようでしたら外してください。

この生地は強力粉の時と違って、粘土状になる程度で引っ張って伸びるような粘りは出てきません。
これはライ麦にはグルテンの要素が無いためです。

水分が多すぎる場合はライ麦を追加して調整します。
手がベトベトになってる状態で追加の粉を開けるのは大変なのであらかじめ取り出しやすい位置においておきましょう。

粉を調整してねっていくと形になってきます。


形になってきたら丸くまとめてボールに戻して二次発酵を行います。
白パンの時と同じように30度くらいの温度が適温ですので、レンジの醗酵機能を使うか濡れたふきんなどをレンジで2分程度チンして湿度と温度が保たれた庫内に入れて醗酵させる方法があります。


40分程度おいておくと生地が馴染んで全体的に若干膨らんできます。

そうしたら軽くこねなおしてガス抜きをし、ラード(サラダオイルでも可)をぬったパウンドケーキ型に生地を入れて更に30分程度醗酵させます。
生地を入れるときはヘラなどで山形に整形しておくと仕上がりが綺麗になります。

型に入れたら上から軽くライ麦をふりかけておくと非常にいい感じになります。


生地が1.5倍程度膨らんだら三次発酵完了です。膨らみきった生地は今度はしぼんでしまうので、時間を予測してオーブンを170度で予熱しておきます。

オーブンが温まったら170度で30分間焼いたら完成です。


このパンはできたてよりも最低1時間以上立ったものがお勧めです。

熱が抜けるまでは湿気がこもらないように風通しの良い所においておきましょう。

熱が取れたら1センチくらいに切っていただきましょう。

※今回はざっくりを説明しましたが次からはもう少し細かく説明していきます。
  


Posted by さめ ひろし  at 01:42Comments(0)コミスブロート

2013年11月12日

ライ麦パン作成① 「パン種を作る」

 今回から数回に分けてライ麦パンを作っていきます。
 まずは今回はパン種の作成。醗酵で2日位かかりますので、土曜日にパンを焼くのであれば木曜日の夜から、日曜日なら金曜日の夜から作業を開始しましょう。

 ここで紹介するレシピはクッキングナチで色々と試行錯誤した上での方法なので一部他のレシピと違う部分があるかもしれません。比較的成功率の高い方法を採用しているのでそのへんはご了承ください。また、レシピの内容は改定3回めのため同人誌版とは若干異なります。
 同人誌をお持ちの方も参考にしてみてください。

●用意するもの
 イースト菌(スーパーなどでうってる3gパックのドライイーストが便利)
 ウルマフォルサワー
 ライ麦粉(粗挽きがお勧め)
 小麦粉
 プレーンヨーグルト
 グリーンレーズン
 砂糖もしくはりんご(砂糖は三温糖がおすすめ)
 塩

 ここでウルマフォルサワーという聞きなれない材料が出てきましたが、これはライ麦を醗酵させるために必要な菌の入ったサワー種と呼ばれるものです。
 原理上はこれがなくても醗酵しますが安定したパン種の作成には必要なものです。また、「砂糖もしくはりんご」とありますが、発行に必要な糖分は砂糖でも、りんごでも取れます。ちょっとめんどくさいですがりんごを利用すると若干深みのある味わいになりますので興味のある方は試してみてください。
 プレーンヨーグルト、グリーンレーズンは醗酵を促進させるものです。こちらはなくても問題ありませんが、あると結構醗酵が促進されますのでお勧めです。
※最低限必要なものはウルマフォルサワー、ライ麦粉、イースト、糖分です。レーズン、ヨーグルトは発酵促進なので入れなくても醗酵は可能です、もしくはどちらか片方でも問題ありません。

●作成方法
・りんごを使用する場合はまるまる1個をすりつぶす。すりつぶしたものはだしパックやふきんで漉してりんごジュースを作成する。多少かすが残ってしまっても大丈夫なのであまり気にしない。最終的に水を足して200g程度の液体にする。

・砂糖で作成する場合は水200gに16g(総量の5%目安)の砂糖を入れる。

・この液体に包丁やすりこぎで叩いて潰したグリーンレーズンを20g程度(総量の5%強くらい)入れる。

・上記の材料をボールに入れ、ウルマフォルサワー40g、ライ麦粉40g(それぞれ総量の13%程度)、ヨーグルト10gを入れてよくかき混ぜたあとにイースト3gを入れて更に混ぜる。

・ボウルにラップをかぶせて輪ゴムなどでしっかりと止め、室温25度以上の場所に一昼夜おいておく。


左がイーストを入れなかったため醗酵出来なかったもの。右がイースト入りで醗酵に成功したものです。
つまり、これくらいは醗酵で膨らみますのでボールは余裕のあるサイズのものを使用してください。容器に広口瓶などを使用すると発酵の勢いで蓋が割れることがあります。
しかし、蓋をしないとこの発酵につられて虫などがやってくる可能性がありますのでラップできっちり蓋をしましょう。
※生物の侵入を防いでなおかつ発酵の空気を抜くということを考えるとラップで止めるのが一番かもしれません。

 室温が低いと発酵しません。冬季などは暖房の効いた部屋やホットカーペットの上などがお勧めですが、けつまずいてひっくり返すとどえらいことになりますので置き場所には十分注意してください。

 発酵で泡だったものが落ち着いて泡が出なくなったら発酵完了です。
 全く何も起きなかった場合は室温のもう少し高いところにおいてください。








  


Posted by さめ ひろし  at 05:56Comments(0)コミスブロート

2013年11月10日

醗酵とグルテンの働き

さて、それではそろそろライ麦パンっつーかコミスブロート的なやつを作っていきましょう。

まずその前に白パンとライ麦パンの違いを抑えておきましょう。

前回白パンを作ってわかったと思いますが「よくねった小麦にイースト入れて、適度な温度と湿度があるところにほっておくと膨らむ」という特徴があります。

これは、小麦粉は水でひたすら練っていくと非常に粘度のある「グルテン」という物質が出来ます。そのため小麦粉を水で練るだけであのような生地ができるわけです。

そしてこの生地にイーストを練り込んでおくと、糖分を養分として発酵することでガスを出し、それをグルテンが受け止めて膨らむのです。

余談ですが、小麦粉内にも糖分があるため実は糖分を加えなくても小麦粉は膨らみます。また、イーストと同じような働きをするものは空気中にも存在しているため小麦粉を練って放置しておいても生地が膨らむことがあります。

実はパンは紀元前6000年くらいは醗酵をさせないで単に水で練るだけで焼かれていました。

しかし、これをほったらかしにしておくと「なんだか膨らんできてふかふかしてウメェ!」ってのを紀元前3500年頃のエジプトで発見したらしく、そこからは世界中のいろいろなところで小麦粉を醗酵されて焼くというパンが出来るようになってきました。

エジプトの人すげぇ!この勢いでライ麦だってふくらませちゃうぜっていきたいところなんですが、ここには大きな問題があります。

実はライ麦ってのはこのグルテンってやつがほとんど含まれていないのでいくら練ってもあのベトベトした生地にならず、イーストがガスをだしても全てが生地の隙間から出てってしまうので膨らまないのです。

えええっ!なんてじゃぁライ麦なんて使うんだよ!小麦粉でいいやんって思う方もいると思います。

だってしょうがないんですよ。当時のドイツは気候の都合で小麦粉がとれるところがあまりなく、ライ麦しか作れないところが多かったのです。

そのためライ麦でなんとかパンを作らねばならず、ライ麦をなんとかして膨らませなければいけなかったわけです。

さて、じゃぁライ麦はどうやって膨らませたらいいのでしょうか?

それは、ライ麦をベースとして粘りのあるパン種を作成し、それを醗酵させることでライ麦パンをふくらませていくのです。


ちなみにこれがライ麦100%を何も考えずにイーストで練ったものを焼いた場合です。
よくわからん状態でライ麦焼いたらこんな物体ができたんでびっくりしました。

そんなわけでいよいよ次回はライ麦パンのパン種を作成していきます。
クッキングナチではこんな失敗しないようにしていきますので乞うご期待!
  


Posted by さめ ひろし  at 21:21Comments(0)パン作り

2013年11月08日

白パンを作ってみましょう

 さて、予告通り今回は小麦粉(強力粉)のパン(便宜上クッキングナチでは「白パン」と呼びます)を作ってみましょう。


 ライ麦と違ってグルテンの多い小麦粉は発酵さえうまくいけば非常に簡単に膨らみます。
 で、この発酵のコツさえ覚えちゃえばライ麦でも結構いい感じに膨らむようになりますのでこいつで練習してからライ麦に進むことをおすすめします。

 また、自分で焼いたパンの味はまた格別ですのでそういった点でもお勧めです。

 なお、ここではオーブンを使用してこねの工程も手で行っていますがホームベーカリーをお持ちの方はこねの工程はホームベーカリーにお任せするのもありです。

 ただし、焼きの工程はオーブンを使用してください。
 私は持っていないのですがどうもライ麦比率の高いパンはホームベーカリーで作成するのにはあまり向いていないようですので、オーブンの使い方に慣れておく上でも焼きの工程はオーブンを使用することをおすすめします。

 また、粉のレシピに関しては比率も載せておきます。
 人数や型の大きさにあわせて粉の量を調整する場合にこの比率で材料を計算してください。

 発酵やイーストの解説はまた別のコンテンツで説明しますが、まずはちょっとおいしい物を作ってみようではありませんか!

●材料
強力粉  250g(100%)
砂糖   13g (5%)
塩    5g  (2%)
ドライイースト 3g
     (1~1.5%)
ショートニング10g(4%)
スキムミルクまたは牛乳
 (スキムミルクなら4%)
 (牛乳なら水の代わりに)
バター 10g  (4%)
水  200g (80%)
卵の黄身      適量

※パーセントは強力粉を100%とした場合の比率になります。
※材料のベーカーズパーセントは小数点以下を切り上げています。

●作り方
 ボールに強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れてそこに水を150gほど入れてこねていきます。
 生イーストの場合はこの水に先にイーストを入れて溶かしてから混ぜてください。
 スキムミルク及び牛乳はなくても構いません。
 乳成分や油脂(ショートニング)はパンをふっくらさせるものなので、時間が経過した時にパンが硬くなるのを防いだりします。
 牛乳を使用した場合はしっとりとしたパンが狙えます。
※こういった添加物が多い柔らか目のパンを「リッチ」、小麦粉と塩だけで作成しているようなパンを「リーン」と呼びます。今回は寄りふっくらしたパンを作るためにリッチなパンを目指します。

 ボールの中でまとめていくと粉っぽさがなくなってきますのでここで水の残りを少しづつ入れながら水分調整します。粉によって異なりますのでベトベトになりすぎる場合は多少水を残してください。


 台にこすりつけるようにこねていると徐々に粘度が増してきますのでカードでまとめながら形にしていきます。
 生地がまとまってきたらそのままこね続け、ベタベタがとれてきたら台にたたきつけて生地に強度を出し、またひたすらこねます。


 引っ張って生地がちぎれないくらい粘度が出てきたらバターとショートニングを入れてまたひたすらこねてやります。薄く伸びるくらいまでこねあげてやるのが理想です。

※どーしてもベタつきが取れずに収拾がつかなくなった場合は台に粉をまぶして少しづつ調整していきます。水分が多めのほうが発酵は成功しやすいです。

 ここから1時間程度醗酵させます。電気オーブンには「発酵モード」という機能が付いている場合が多いのでオーブンの発酵モードで30度に設定するか、濡れたふきんを2分くらいレンジで温め、ほかほかになった庫内にボールのまま生地を入れて発酵するといいでしょう。


 生地の弾力が変わって1.5倍くらいに膨らんだのを確認したら、生地をしっかり潰していきます。
※全く変化がない場合は「温度が低い」「糖分またはイーストの入れ忘れ」「水分が少ない」「こね足りない」の可能性があります。1時間しても変化がないようであればこのへんを疑ってみましょう。

 潰した生地を折りたたむように仕上げ、バター(またはラード)を塗った型にいれて再び30分程度熟成醗酵させます。
 この際、オーブンで醗酵させるとオーブンの準備ができなくなりますので、余熱時間を計算して発酵時間の少し前に記事をオーブンから出してオーブンを温めておきます。

 型の中で生地が膨らんでみっちりしてきたら準備OK。

 表面に卵の黄身を塗って200度のオーブンで15分ほど焼けば完成です。オーブンには個性がかなりありますので焦げる割に中が生っぽい場合は温度を180度くらいに下げてみましょう。表面があまり変わらないのに生っぽい場合は20分程度に時間を伸ばしてみましょう。


 ここでオーブンの癖を掴んでうまくパンが焼けるようになったらいよいよ本番のコミスブロート作ります。
 さぁうまく焼けましたか?
 まぁ、プラモの塗装なんかと一緒で始めっから大成功という訳にはいかないと思いますが、何回かやっていればコツがつかめてくると思います。

 最後になりますが、後片付けはきっちりとしましょう。
 片付け不足で家族や奥さんと揉めても当サイトは責任を取れませんので注意してください(笑)。

  


Posted by さめ ひろし  at 03:07Comments(0)パン作り

2013年10月25日

道具を揃えよう

 さて、豆知識はこれくらいにしてそろそろ実際のパン作りをはじめましょう。

 でも、クッキングナチではまず、白パン(小麦粉100%のブロート、クッキングナチでは便宜上小麦粉のパンを白パンを呼ぶことにします)を作成します。
 なぜかというと小麦粉のパンのほうが簡単なのでまずはこっちで練習をしてライ麦パンに挑もうってことになります。
 それにライ麦パンは普段食べなれていないからイマイチうまく出来たかがわかりづらい。
 醗酵のタイミングとかのコツをつかむ前にガッチガチのかたいパンを作って「いやぁライ麦パンって硬いなぁ」って勘違いしないようにまずは白パンで技術を学びましょう。

 それと、以外に重要な事ですがライ麦パンは食べる人を選びます。
 我が家では子供は手も付けず、母親も一切れくらいしか食べません(苦笑)。
 しかしっ!うまく作った白パンならみんな喜んで食べてくれます。
 家族サービスとして白いパンがやけると「何かと便利」なのでぜひこの機会に作ってみることをおすすめします。

 では、次回辺りから白パンの作成方法を載せていくとして今回は道具を紹介します。
 まずはパン作りに足りない道具がないかどうかを確かめましょう。
 すでにご家庭の台所にあるものも多いと思いますのでそんなにかからないんじゃないかなぁって思います。
※値段はアマゾン検索を基本としたおおよその値段です。また、2013年の相場になっておりますのでご注意ください。


●揃えてほしい道具
○オーブン
 これだけはどうしてもないとパンが焼けないのでなんとかして調達してほしい。
 電気でもガスでもどちらでも大丈夫。安いのは1万円ちょいからあります。

○デジタルスケール
 クッキングナチでは材料すべてをグラム管理します。
 めんどくさいと思うかもしれませんが、大さじや計量カップの微妙な調整に悩まされることもないし、余計な計量器もいらないためこちらのほうが圧倒的に楽です。
 また、料理に慣れていない人でも計量器のほうが惑わされなくていいと思います。
 さらにこの倍のものを作ろうとか、これより小さいほうがいいやって作る量を調整する時も電卓叩くだけで量の増減が出来ますから意外といいですよ。
 アナログではなく1グラム単位ではかれるデジタルスケールがお勧め!
 値段も実はデジタルスケールのほうが安いですよ!
 1000~2000円。

○パンこね台
 まな板でも大丈夫なんですが、こねる台は広いほうが圧倒的に楽です!
 木と人造大理石の2種類があります。木は微妙な水分の調整をやってくれるからいいという話もあります。
 ただし、木は手入れを怠ると痛みますので、その辺が心配な方は人造大理石かな?
 シリコンマットというパンを捏ねる薄いマットもありますが、パンの弾力でずれたりするのであまりオススメ出来ません。
1500~4000円。

○カード/スクレイパー
 ねってる最中のベトベトの生地をかき集めるのに必要なのがこれ。お好み焼き用のヘラのようなものでも代用出来ますが、安価なのでパンこね台を購入する時にセットで購入するといいでしょう。
300~1000円。

○パン型
 通常のパン型でもパウンドケーキの型でもどちらでもOK。ただ、あまり大きいものを購入してしまうと大きいパンが出来てしまうので食べるのが大変だぞ(笑)。
 本書ではちょっと大きめのパウンドケーキの型を使用しています。
 500円~2000円。

○電卓
 グラム管理なので粉の比率を割り出すのに手元に電卓があると結構重宝します。

○その他あったらいいもの
 粉を混ぜるボウル、シリコンヘラがあるとなにかと便利です。

さて、みなさんのうちには道具はありますでしょうか?
オーブンレンジなんて意外と「電子レンジ以外は使ってない」なんてことはありませんか?

これを機会にオーブンを使って遊んでみましょう。


  


Posted by さめ ひろし  at 02:00Comments(3)パン作り