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Posted by ミリタリーブログ  at 

2020年05月17日

エアコミティア企画「シュッペッツレを作って食べよう!」

皆さま、どうお過ごしでしょうか?
今年の初めから問題になりはじめた新型コロナウィルス(COVID-19)が猛威を振るい、自粛からの緊急事態宣言。
年初めに今年がこんな事態になるなんて誰が予測したでしょうか?

コミケはおろか、オリンピックも延期になってしまい、ここから先どうなるかはだれも予想ができないような状態です。

オリンピックの都合でGWに行われるはずだったコミックマーケット98をせめて、気分だけでもお家から味わおうと「エアコミケ、エアコミティア」という企画が開かれています。

私は、GWに4日間開催される予定だった、コミックマーケットに一般参加する予定だったのでツイッターやイラスト参加で「エア一般参加」をしました。

そして本日開催される予定だったコミティアでは

「エアサークル参加企画」として、今日出す予定だった「クッキングナチ10の補足コピー本」のネタを公開します。

というわけで、エアコミティア企画「シュペッツレを作って食べよう!」スタートです!



クッキングナチ10で紹介したUボートの献立表から一つ抜粋します。

マカロニ
グーラッシュ
スープ
マッシュルーム


ハンガリー、ドイツ、オーストリアあたりの料理のグーラッシュ。牛肉と玉ねぎとパブリカの煮込みだ。
ちょっと気になるのが、グーラッシュとスープという汁物がかぶっているところだ。

何で汁物がかぶっているのかと思っていろいろと調べてみるとグーラッシュはマカロニにかけて食べてるっぽい。
グーラッシュという汁物にスープがついているのではなく、これはスパゲッティにスープがついているような献立なんだな。

さらに調べてみると、向こうでは、マカロニではなく、シュッペッツレという麺類にかけることもあるようだ。
もしかしたら、これはマカロニではないのかもしれない。

なぜマカロニではないという可能性があるのか?

この辺は、今回の資料にしているのはドイツ語だった原文を参考にして、これが英文に訳されたいわゆる「二次資料」というやつだ。
このような、二次資料の場合、「英語に訳した時に別の言葉に置き換えられている可能性」が考えられる。
つまり、「シュペッツレが米国などで知られていないのでマカロニに置き換えられている」かもしれない。
資料は一次資料があったほうが確実というのはこの辺の理由があるのだ。

版権もの同人誌を読むときは原作も読まないといけない!ということだな!


実際このメニューがどちらだったのかは何とも言えない。
積み込み品目を資料を調べてみると80㌔のマカロニがUボートに積み込まれており「保存性がよくて、調理も簡単なマカロニを使っている」可能性も非常に高い。
※ここまで引っ張っといてこの結論化なのかよとか言われそうですが.....すみません。

てなわけで、クッキングナチ10ではマカロニを使用したレシピを紹介したが、今回のブログでは、グーラッシュと一緒によく食べられていた噂のシュペッツレを作ってみよう。



というわけでシュペッツレ。

卵と小麦粉を使った麺類で、ドイツ、オーストリア、アルザス、南ティロル料理にでてくる、いわゆるドイツ周辺諸国の麺類だ。

細かい発祥地域は不明、中世のころからあったらしく、1725年に記録があるという古い料理だ(wikipediaより)。

同系統の料理としては中国の「撥魚(ボーユイ)」や日本の「すいとん」がある。
シュペッツレの語源は小さなスズメの意味。現在の調理法で作られる前は手でちぎって作られていたため、その形状からこの呼び名が付いたようだ。ボーユイの由来も魚のような形状から来ているので、ここからも同じような料理ということがわかる。

調理法はそれぞれ違いがあって中国は緩く溶いた小麦を箸で入れて、日本はスプーン等で生地をすくってゆでる。
ドイツではシュペッツレメーカーというものが何種類もあって、穴の開いたおたまに生地を入れて押し出したり、ポテトマッシャーのようなもので有ったり、バケットを動かしてきりだしたりする。

探してみると、シュペッツレメーカーはamazonで普通に売っている。


正直シュッペッツレしか作れないこの特殊な調理器具がこんなに流通していることに驚きだ!

シュペッツレ自体は穴あきお玉や箸でも作れますが、今回はシュペッツレメーカーを使って作ってみましょう。


シュペッツレレシピ(二人前)
・中力粉     250g
 もしくは薄力粉150g+強力粉100g
・水       150g
・卵       2個
・塩       小さじ1
・ナツメグ     小さじ1
・オリーブオイル  適量


レシピをボールに入れてダマにならない程度にかき混ぜる。




鍋にたっぷりのお湯を沸かしてシュッペッツレメーカーをセットする。




上部のバケットに生地をセットしてスライドさせると生地が適当な大きさになって鍋に落ちる。


数分で生地が浮いてくるので。


湯切りして完成。



今回は同人誌版と同じメニューにするため、マッシュルームを付け合わせてグーラッシュをかけていただきます。

グーラッシュ(クッキングナチより再掲載)
〇材料(2皿)
・カレー用牛肉   400g
・玉ねぎ     中3個
・塩胡椒     適量
・マッシュルーム  大4個
・マカロニ     70g
・ブイヨン     2個
・パブリカパウダー 小さじ3
・ラード      大さじ3
〇作り方
 玉ねぎをみじん切りにする。鍋にラードを入れて玉ねぎを飴色になるまで炒める。

※カレー用に炒めた玉ねぎが売ってるのでそれでもよい。
 飴色になったらパブリカを入れてかき混ぜ、牛肉を入れて焼き色がつく程度炒める。
 300㎖の水を入れ、ブイヨンを入れて30分程度煮込む。

 塩胡椒で味を調整して出来上がり。マッシュルームは石突きをとってたっぷりと油をひいて炒める。マカロニを引いた皿にグーラッシュとマッシュルームを盛って出来上がり。


市販のパスタソースやチーズを絡めて食べてもいいし、レンズ豆の煮込みとソーセージを付け合わせて食べるのもまたおいしい。

何よりも、麺類の中でトップクラスの簡単さが魅力です。
作るより洗う方がしんどいのではとおもってしまうくらいのお手軽さです。

シュペッツレメーカーも、今回購入したものは994円。
このお値段でこれだけ遊べれば十分です。
この独特の食感。気になる方は是非味わってみてください。



なお、今回はエアコミティア企画です。
本来今日この日に並ぶはずだった既刊同人誌の委託先やDL可能な作品のリンクを貼っておきます。
ご興味のある方は是非リンク先のほうもみてくださいませ。



クッキングナチ10
今回の話の元になった同人誌です。
google書籍の海外資料からUボートの資料を抜粋して当時のUボートでどのようなものが食べられていたのかを考察しています。
メロンブックス様
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=596718
とらのあな様
https://ec.toranoana.shop/tora/ec/item/040030798093


そのほか、既刊やメロンブックス様のDL作品一覧
https://ec.toranoana.shop/tora/ec/cot/circle/2UPA2B6P887Kd46Rd687/all/

とらのあな様の既刊一覧です
https://www.melonbooks.co.jp/circle/index.php?circle_id=26060


〇kindle作品一覧
kindleで読める作品一覧です。
無料公開作品やKindle Unlimited対応作品もありますので是非!
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%81%95%E3%82%81%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%97&i=digital-text&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&ref=nb_sb_noss

コミケやコミティアでまた楽しく遊べる日がまた必ず来ることを願って!






  


Posted by さめ ひろし  at 04:13Comments(0)ドイツ料理同人誌

2016年11月03日

fiamaエンドウ豆がamazonで買えるらしいぞ!

以前からご紹介しておりますえんどう豆のベーコン添え。
ドイツ軍の歌にも歌われている定番メニューでございます。

それ以外にもポタージュとかスープとかジャガイモと一緒に煮たり焼いたり等々向こうではなじみの深い野菜といえましょう。
遺伝子実験のメンデルもえんどう豆だったよね。

まぁ、日本でも炊き込みご飯にしたりとレシピはたくさんありますが、外国に比べるとちょっと違うものがある印象です。
海外サイトをみたり、自分で作ってみるとかなり柔らかいのがむこうの主流なんじゃないかって感じます。

amazonで一番よく見つけるのが天狗印なんだけど、これはベーコン添えにすると顎が疲れるくらい硬い。
こりゃ無理だと思ってスープ用に裏ごししようとしたら網が曲がってしまうくらい硬かったのでオススメできない。

そうなるとはごろもフーズのサラダ用。
やわらかいんだけど、量が少ないんですよねー。

一時期あったannalisaのグリーンピースも最近見かけない。

冷凍のグリーンピースなんかはそこそこいけるので手に入らない場合は缶詰じゃなくてもいいかもしれません。

でも、個人的にはやっぱりfiamaが一番だなぁと思うのですが、このfiamaの缶詰。
お店でも結構取り扱っていて、外国製の豆のカンズメといえばfiamaってくらいに売ってるんだけど、えんどう豆だけがほとんどうってないところが難点でした。

しかし、当サイトをみてえんどう豆のベーコン添えにチャレンジしてくれた方のブログ「さてめしアネックス」様の情報によりますと、amazonでも「24缶単位」ならば手に入るらしいとの情報がありました(2016年11月現在の情報です)。


https://www.amazon.co.jp/%E7%90%89%E7%90%83%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%9E%E8%B1%86%E7%BC%B6-%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9-400g%C3%9724%E5%80%8B/dp/B00KQGD2BW



2ダースのえんどう豆(400g×24個=9.6kg)がぽちっとするだけであなたのお手元に!
デフォルトの選択肢に「定期便ならさらにお得」になってますがうちはドイツ軍の野戦食堂でもえんどう豆専門店でもないぞ!!!!


さすがに2ダースはと思ったのですが、
うちの在庫がちょうどラスト一缶だったので

ぽちっと!



うっかり買ってしまいましたー!


とりあえずしばらくはえんどう豆に困ることはなさそうです。

毎日飽きるほどえんどう豆を食べてみたい方はぜひポチって見ましょう!」

  


Posted by さめ ひろし  at 09:47Comments(3)ドイツ料理

2013年12月02日

フィールドキッチン的料理とはなんぞや

※参考サイト
http://steiner.web.fc2.com/index.html (STEINER様のホームページ)
http://steiner.web.fc2.com/uni/h/h04/h04a.html (ドイツ軍の糧食)
を参考にさせていただきました。



さて、前回お話した「フィールドキッチン的に料理を作る」の話です。

今回はフィールドキッチンのお話です。
フィールドキッチンを検索で調べているとプラモデルのほうが良く出てきますね。今回の話はモデラー方のほうが詳しいかもしれません。


さて、これはサムズミリタリヤさんのイベントに持ち込まれた海洋堂さん所有のフィールドキッチンです。
※ただし、この車両は実はドイツ軍のものではないです。

日本式にいうと野戦炊事車ことフィールドキッチン。要は野戦で調理ができる車両です。
ここ数年で災害時に温かい食事を供給できる装備としてTVでも紹介されるくらい知名度が少しあがりました。
どうしてもミリメシというとレーション系が話に出てしまいますが、前線で温かい食事を供給できるというこういう車両や料理を調べるのも結構ワクワクします。

フィールドキッチンというとドイツ軍のものが非常に有名ですが、結構いろいろな国が作っています。

大体のフィールドキッチンに共通していることですが、中央に大きな釜があります。
これは圧力釜(圧力鍋)で、高圧で料理することで短時間で作成できるという特徴があります。
その他にドイツ軍のフィールドキッチンはオーブン、レンジ、コーヒー鍋が装備されていました。

レンジといっても電子レンジじゃないですよ!
この頃の燃料は石炭とか薪なので今のように安易に炎が出るガスコンロがありません。

石炭の熱で調理する加熱調理器がレンジ。魔女の宅急便に出てくるような石炭オーブンの上の部分のようなものを連想してくれればいいでしょう。

つまり、ざっくりと割りきってしまうと「コンロ」「圧力鍋」「オーブン」「コーヒーポット」の4つのアイテムがあればドイツ軍野戦料理ごっこができるというわけです。


皆さんのご家庭に圧力鍋はあるでしょうか?
こいつがあればいろいろとご家庭の台所でドイツ軍ごっこができてしまいます(笑)。

屋外でも使えますから野戦料理も幅が広がりますので楽しいですよ!

  


Posted by さめ ひろし  at 02:23Comments(4)ドイツ料理

2013年11月30日

えんどう豆のベーコン添えをつくろう!

さて、ライ麦パンは無事に出来たでしょうか?
はじめはうまくいかなくても徐々に慣れてきます。
そして味の方も癖になってきて時々猛烈に食べたいくらいになってきますので是非チャレンジしてみてください。

さて、今回はパンに合うステキなおかずを作っていきましょう。


第一回目はドイツ軍の歌にもなっているあの料理「えんどう豆のベーコン添え」です。

「今日も埃塗れになって働いて
骨がいうこと効かなくなった
そしてまたもやどやされた
だったらご馳走で自分をもてなそう
教練とか糞みたいな戯言の後には
野戦炊事車で作られた
エンドウ豆のベーコン添えがあるんだ」

http://gunka.sakura.ne.jp/mil/erbsen.htm(世界軍歌全集さまより転載)

日々の訓練後に、戦争中の防空壕の中で、そして戦死してしまっても天国で食卓にのるのはえんどう豆のベーコン添え。そんな日常の常食であることを歌った歌がこれです。
実際に当時、ドイツの一般家庭でもおなじみのメニューだったようですが、軍隊の糧食としても頻繁に出てきたメニューでした。
また、この歌詞から分かる通り、野戦炊飯車(フィールドキッチン)で頻繁に作られていたこともわかります。

今回は、このドイツ軍おなじみの料理を作って文字通りドイツ軍気分を味わってみましょう。
ライ麦パンと違って非常に簡単ですのでパンめんどくせぇなぁって思った人も是非チャレンジしてみてください。


材料
えんどう豆の缶詰 1缶(400g)
ブロックベーコン 40g
玉ねぎ      1玉
油   大匙1
水   少々
塩   少々
砂糖  少々

作り方
フライパンにベーコンとみじん切りにした玉ねぎを軽く油で炒めます。
玉ねぎが柔らかくなってきたら水切りした缶詰のえんどう豆を入れ、軽く水を入れ、蓋をして蒸して完成です。
蒸し時間は弱火で20分程度。えんどう豆が多少水分を持っていますのでほんの少しで結構です。
焦げ付かないように注意してください。
※写真の物は大鍋で作成しているため水がやや多めになっています。

ベーコンはブロックベーコンのほうが断然美味しいですよ!

チョー簡単なこの料理ですが最大の問題はえんどう豆の缶詰がなかなか手にはいらないという点です。
えんどう豆の缶詰を調べてみると

「はごろも」「天狗印」「フィアマ(外国製)」と3社くらい、あと小さめのグリーンピースの缶詰とか「冷凍グリーンピース」、それに「乾燥豆」なんてのもあります。

ここで気になるのが「グリーンピースとえんどう豆って同じ???」って思われるかもしれませんが、実は「別種だけど同じ扱い」なんです。
実はえんどう豆の未成熟なものがグリーンピースなんで厳密には別の種類になるんですが、販売されているものをみると「えんどう豆(グリーンピース)」なんてかいてあります。
これは缶詰界では偽装ということではなく、ほとんど同じ扱いみたいですね。

で、じゃぁどれでも一緒かというとそうでもなく、はごろもは固く、天狗印のは焼売に使うようなものですから色が濃くてやや固め、冷凍は緑が濃くて乾燥豆はおもいっきり硬い。

別に食べられない硬さではないのですが、主食のライ麦パンがすでに硬いので、付け合せとしておかずも硬いと相当つらい。
えんどう豆のベーコン添えwithライ麦パンとしてはあんまり向かないと思います。


で、色々と作ってみましたがフィアマ(Fiamma)のベスビアーナのえんどう豆の缶詰がベストです!
※でも、これのえんどう豆がなかなかうってないのよ。とほほ。他の種類のは結構あるんだけどなぁ.....

これで作ったちょいと柔らかいえんどう豆のベーコン添えを飯盒にもって是非食べてみてください。
硬いライ麦で疲れた口にこの柔らかいおかずがマッチして非常に美味しいです。
ああ、こりゃえんどう豆のベーコン添えがあれば幸せだーw。

今回はフライパンで作りましたが本格的にフィールドキッチンと同じ感じで作ってみても楽しいですよ!

「え?フィールドキッチンと同じとは何か?」っていう話は次回に続きます。

それでは!  


Posted by さめ ひろし  at 17:32Comments(2)ドイツ料理