2015年04月26日
ファンタというか代用コーラというかを作ってみる
今回は代用コーラの話です。
1940年。ドイツのコカ・コーラ ドイツはアメリカのコカ・コーラ社よりコーラの原液の供給停止を言い渡された。
1940年の時点ではまだアメリカは中立国で参戦していないが、翌年の3月にレンドリース法を成立させ、連合国へ兵器の供給をはじめ、年末の12月には日本の真珠湾攻撃をきっかけに参戦する。まさに第二次世界大戦前夜という状態であったのだ。
こういう状況下で「代用コーラ」として開発されたのがファンタである。原材料はリンゴと乳清(ホエー)。材料から推測するとリンゴを発酵させて炭酸っぽくしたようなものということなのかな?
で、この代用コーラはドイツではけっこういい地位を確保したようで、これにビタミンCとカフェインを添加した粉末ジュースが、ドイツ軍のレーションの一つとして配給されるまでになった。
さらに戦後、各種のフレーバーを追加しオレンジ、グレープ、ストロベリー、ブラックチェリー、レモンライム、ジンジャーエール、などの「ファンタ」が販売された。
1960年にはアメリカ国内でセブンアップの大攻勢にシェアを奪われていた本場アメリカコカ・コーラ社の起死回生策としてファンタの商標が買い取られ、晴れて本物のコカ・コーラの仲間に入ったのである。
アメリカではじめてはじめて販売されたファンタは「クリアレモン味」であったが、セブンアップの対抗商品として「スプライト」という名称で販売された。だから実はスプライトもファンタの仲間。
このようにコカ・コーラが手に入らないことで必要に迫られて開発されたファンタであったが現在ではコカ・コーラとは全く別物の商品として販売されているのが面白い。
ちなみにwikipediaによれば、この代用コーラの味は「果汁入りオレンジジュース : コーラ : レモンジュース を 0.375 : 0.375 : 0.25 位の割合で混合したもの」とされている。
当時のポスターを見てみると茶色をしていますね。原材料がリンゴと乳清なのに味の再現にリンゴが全く入っておらず、なおかつ代用で手に入らないコーラまで入ってるあたり、おそらくこの比率は味の再現性の表現なのかなぁと思いますが実際どうなんでしょ?
ドイツではこいつがSpezi(シュペッツィ)という名称で飲まれているみたいですね。
まぁ、なんとなくリンゴをホエーで発酵させてカフェインとか色々と入れたようなものという気もしますが、今回はお手軽にこの再現飲料(Spezi)を作成してみようと思います。
近所のスーパーにあるもので作成したSpezi。レモンジュースが選択に悩むところだが、こういう健康系レモンかレモン水のようなものしか選択肢がないところです。
味はなんと言いますか.....昔ファミレスでドリンクバーができたての頃に面白がって、コーラとファンタとか混ぜて「俺ミックスカクテルジュース」とか作ったことないですか?
ええ、ああいう味がします。きらいじゃないけど味が混ざっちゃってわかりづらい味になっていますというかコーラからかなり遠ざかっちゃった味です。
ファミレスのドリンクバーにレモンジュースとオレンジジュースがあるようなところに行った時は一度やってみてはいかがでしょうか?
1940年。ドイツのコカ・コーラ ドイツはアメリカのコカ・コーラ社よりコーラの原液の供給停止を言い渡された。
1940年の時点ではまだアメリカは中立国で参戦していないが、翌年の3月にレンドリース法を成立させ、連合国へ兵器の供給をはじめ、年末の12月には日本の真珠湾攻撃をきっかけに参戦する。まさに第二次世界大戦前夜という状態であったのだ。
こういう状況下で「代用コーラ」として開発されたのがファンタである。原材料はリンゴと乳清(ホエー)。材料から推測するとリンゴを発酵させて炭酸っぽくしたようなものということなのかな?
で、この代用コーラはドイツではけっこういい地位を確保したようで、これにビタミンCとカフェインを添加した粉末ジュースが、ドイツ軍のレーションの一つとして配給されるまでになった。
さらに戦後、各種のフレーバーを追加しオレンジ、グレープ、ストロベリー、ブラックチェリー、レモンライム、ジンジャーエール、などの「ファンタ」が販売された。
1960年にはアメリカ国内でセブンアップの大攻勢にシェアを奪われていた本場アメリカコカ・コーラ社の起死回生策としてファンタの商標が買い取られ、晴れて本物のコカ・コーラの仲間に入ったのである。
アメリカではじめてはじめて販売されたファンタは「クリアレモン味」であったが、セブンアップの対抗商品として「スプライト」という名称で販売された。だから実はスプライトもファンタの仲間。
このようにコカ・コーラが手に入らないことで必要に迫られて開発されたファンタであったが現在ではコカ・コーラとは全く別物の商品として販売されているのが面白い。
ちなみにwikipediaによれば、この代用コーラの味は「果汁入りオレンジジュース : コーラ : レモンジュース を 0.375 : 0.375 : 0.25 位の割合で混合したもの」とされている。
当時のポスターを見てみると茶色をしていますね。原材料がリンゴと乳清なのに味の再現にリンゴが全く入っておらず、なおかつ代用で手に入らないコーラまで入ってるあたり、おそらくこの比率は味の再現性の表現なのかなぁと思いますが実際どうなんでしょ?
ドイツではこいつがSpezi(シュペッツィ)という名称で飲まれているみたいですね。
まぁ、なんとなくリンゴをホエーで発酵させてカフェインとか色々と入れたようなものという気もしますが、今回はお手軽にこの再現飲料(Spezi)を作成してみようと思います。
近所のスーパーにあるもので作成したSpezi。レモンジュースが選択に悩むところだが、こういう健康系レモンかレモン水のようなものしか選択肢がないところです。
味はなんと言いますか.....昔ファミレスでドリンクバーができたての頃に面白がって、コーラとファンタとか混ぜて「俺ミックスカクテルジュース」とか作ったことないですか?
ええ、ああいう味がします。きらいじゃないけど味が混ざっちゃってわかりづらい味になっていますというかコーラからかなり遠ざかっちゃった味です。
ファミレスのドリンクバーにレモンジュースとオレンジジュースがあるようなところに行った時は一度やってみてはいかがでしょうか?
2015年04月19日
代用コーヒーを作ってみた その3
さて、代用コーヒー最終回はお手軽簡単なパンで作れるコーヒーです。
これは米海軍などが補給が長引いてコーヒーが切れた時に作っていたようです。
代用というよりもちょっとした生活の知恵みたいなやつですね。
まずはパンをトースターに入れてタイムカウンターを目一杯回してあげます。
そしてこのように真っ黒になるまで焼いてあげます。
※炭になるまで焼いてしまうと炭臭くなります。ちょっとむずかしい表現ですが、黒焦げまででOK、それが炭化する前にやめてください。
表面を包丁でこそいで焦げた部分を剥ぎとって粉にします。
コーヒーミルもいらないかららくちんですね。
これをドリッパーで漉して出来上がりです。
今使っているのはこういう紙で出来た使い捨てドリッパー。
通常のドリッパーだと匂いがついてしまって実際のコーヒーを入れるときに困るのでおすすめです。
特におうちの人がコーヒー好きな方の場合は別のものをつかったほうがよろしいでしょう。
味はなんと言いますか......焦げたお湯の味がします。
まぁ、いままでの代用コーヒーと同じような味なんですけど、大豆やたんぽぽと違って香りが全然ないので最も「焦げたお湯」感覚が目立つと言えましょう。
見た目だけは真っ黒なので、こういうものを飲みながら「あーあ、一体いつになったら港につくんだろう....」って嘆いている水兵気分に浸れますのでぜひ一度お試しください。
これは米海軍などが補給が長引いてコーヒーが切れた時に作っていたようです。
代用というよりもちょっとした生活の知恵みたいなやつですね。
まずはパンをトースターに入れてタイムカウンターを目一杯回してあげます。
そしてこのように真っ黒になるまで焼いてあげます。
※炭になるまで焼いてしまうと炭臭くなります。ちょっとむずかしい表現ですが、黒焦げまででOK、それが炭化する前にやめてください。
表面を包丁でこそいで焦げた部分を剥ぎとって粉にします。
コーヒーミルもいらないかららくちんですね。
これをドリッパーで漉して出来上がりです。
今使っているのはこういう紙で出来た使い捨てドリッパー。
通常のドリッパーだと匂いがついてしまって実際のコーヒーを入れるときに困るのでおすすめです。
特におうちの人がコーヒー好きな方の場合は別のものをつかったほうがよろしいでしょう。
味はなんと言いますか......焦げたお湯の味がします。
まぁ、いままでの代用コーヒーと同じような味なんですけど、大豆やたんぽぽと違って香りが全然ないので最も「焦げたお湯」感覚が目立つと言えましょう。
見た目だけは真っ黒なので、こういうものを飲みながら「あーあ、一体いつになったら港につくんだろう....」って嘆いている水兵気分に浸れますのでぜひ一度お試しください。
2015年04月18日
代用コーヒーを作ってみた その2
前回の大豆コーヒーにつづいていくつかの代用コーヒーを作ってみました。
まずはたんぽぽ。
ドイツの代用コーヒーとしては最もポピュラーです。
戦後東ドイツでも飲んでいたり、戦時中もかなり飲まれていたらしく、従来たんぽぽなど茶などを飲む習慣がコーヒーに置き換わったという感じもあるかもしれません。
実は市販もされていますがまずは作ってみます。
作り方は手間はかかりますができないことはありません。
まずは土手などで
たんぽぽの根を掘り出します。
よ~っく洗って5ミリ位に切ってから数日間干してカラカラにします。
乾かしてから切ってもいいのですが、硬くなると大変なので先に切ったほうがいいかなぁー
フライパンで焙煎。ここは前回の大豆と同じです。
鍋で煮込んで作ります。
だしを入れる「だし袋」なるものが市販されていますので、それで自家製ティーバッグを作ると後片付けが楽です。
もちろんそのまま煮込んで茶こしで濾しても大丈夫です。
ドリップではここまでの濃さは出ませんが、煮出し形式ではコーヒーみたいな色になります。
前回の大豆も煮だしたほうがいいみたいですね。あれはドリップ詰まっちゃうし。
お味の方は大豆と同じような感じの味ですが、向こうのほうは大豆の香りがするのでちょっとほっこりしています。
でも、こちらも上手く焙煎すると麦茶のような感覚の香りがします。
正直なところ大量のたんぽぽを掘り出す手間、乾かして焙煎する手間と安定した焙煎なんてことを考えるとそれほど高いものではないので市販品を購入して煮出して入れることをおすすめします。
※当時も煮出してコーヒーを淹れるのが一般的でした。
ちなみにこれで700円くらい。
ティーバッグタイプなどいろんなタイプが売っています。amazonでも買えますが自然食品的な店で「ノンカフェインコーヒー」として販売されています。
健康に気を使うふりをしてドイツ軍リエナクトができるなんていい時代になったもんですねぇ。
まずはたんぽぽ。
ドイツの代用コーヒーとしては最もポピュラーです。
戦後東ドイツでも飲んでいたり、戦時中もかなり飲まれていたらしく、従来たんぽぽなど茶などを飲む習慣がコーヒーに置き換わったという感じもあるかもしれません。
実は市販もされていますがまずは作ってみます。
作り方は手間はかかりますができないことはありません。
まずは土手などで
たんぽぽの根を掘り出します。
よ~っく洗って5ミリ位に切ってから数日間干してカラカラにします。
乾かしてから切ってもいいのですが、硬くなると大変なので先に切ったほうがいいかなぁー
フライパンで焙煎。ここは前回の大豆と同じです。
鍋で煮込んで作ります。
だしを入れる「だし袋」なるものが市販されていますので、それで自家製ティーバッグを作ると後片付けが楽です。
もちろんそのまま煮込んで茶こしで濾しても大丈夫です。
ドリップではここまでの濃さは出ませんが、煮出し形式ではコーヒーみたいな色になります。
前回の大豆も煮だしたほうがいいみたいですね。あれはドリップ詰まっちゃうし。
お味の方は大豆と同じような感じの味ですが、向こうのほうは大豆の香りがするのでちょっとほっこりしています。
でも、こちらも上手く焙煎すると麦茶のような感覚の香りがします。
正直なところ大量のたんぽぽを掘り出す手間、乾かして焙煎する手間と安定した焙煎なんてことを考えるとそれほど高いものではないので市販品を購入して煮出して入れることをおすすめします。
※当時も煮出してコーヒーを淹れるのが一般的でした。
ちなみにこれで700円くらい。
ティーバッグタイプなどいろんなタイプが売っています。amazonでも買えますが自然食品的な店で「ノンカフェインコーヒー」として販売されています。
健康に気を使うふりをしてドイツ軍リエナクトができるなんていい時代になったもんですねぇ。